ダイドードリンコの自販機は缶コーヒーを始め品揃えが豊富で、おしゃべりまでしてくれます。
そんなダイドードリンコの自販機がようやく北のはずれの街にやってきたのです。
ダイドードリンコは大阪にいたころは当たり前の全国区だと思っていました。ところが社会人になって北のはずれの方に配属になったとき、ダイドードリンコが全国区ではないことを知り、少なからずショックを受けていました。ということは当然、あの購入時のあいさつや、時間・季節やクリスマス・年末年始に対応したメッセージまで、人間よりも丁寧な対応をしてくれるダイドードリンコの自販機とおしゃべりができない!?そのことを同僚に話したところ、自動販売機がおしゃべりするワケないと冷ややかな視線を浴びせられ、打ちひしがれてしまいました。ところが北のはずれに配属されて2年、ついにダイドードリンコの自販機が会社の寮のすぐ近くにやってきたのです。感極まりつつ、早速同僚を従えて缶コーヒーを買いに行きました。紛れもないダイドードリンコの自販機です。喜色満面の笑みを湛え、コインを入れて缶コーヒーのボタンを押すと、普通に無言のまま缶コーヒーが出てきました。どうやらこの自販機は失語症だったようです。
ダイドードリンコは大阪にいたころは、そこいら中どこのコンビニでも売っているし、自販機を見ればだいたいダイドードリンコという感じでした。ところでなぜドリンクではなく、ドリンコなのだろうと考えたことがあり、パソコンなど手元になかったずっと以前、調べたことがあります。ダイドードリンコはもともと大同薬品工業の子会社で、ダイドーは“大同”から採り、それを総合飲料メーカーとしてのイメージアップのために英文字表記とし、ダイナミック(Dynamic)に活動、つまりドゥ(Do)をしていくとして「DyDo」としています。また一番の疑問点の「ドリンコ」は、英語の「ドリンク(Drink)」に“仲間・会社”を意味する 「カンパニー(Company)」をプラスした造語なのだそうです。つまり全体として「ダイナミックに活動するドリンク仲間」を表現しているとのことなのですが、さすが大阪、会社名にもしゃれっ気が利いているという感じではないでしょうか。
ダイドードリンコの自販機でもっとも気に入っているところは、他社にはない飲料品の品揃えです。いまどきコーヒーやミネラルウォーターと一緒に、ネクターやらお汁粉を置いてある自動販売機はダイドードリンコ以外には考えられません。そして何よりもすごいのが自動販売機がおしゃべりするということです。以前、正月休みで大阪に帰省して、新年早々ホットの缶コーヒーを買ったら、友だちでも親戚でもないのに「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」と言ってくれるんです。今もそういうウワサがあるのかどうかは分かりませんが、ダイドードリンコの自販機の新年のあいさつを受けると、その年は幸せになれると聞いたこともあります(笑)何にしても自販機からあいさつをしてもらっただけで何だか得した気分になれちゃうのですから、やっぱりなかなかいいもんです。